MINI R50 異音クラッチが切れない&異音 整備点検
マリオットマーキーズ整備技術ブログをご覧いただきありがとうございます。
これまでは整備ポイントのご紹介でしたが、少し深堀した記事も追加していこうと思います。
異音とクラッチが切れない
本日の整備は、クラッチが切れず異音もするとのことで入庫いただいたMINIのR50型です。
まずは症状の確認をしていきます。
クラッチペダルを踏み込んでもギヤの切り替えができず、異音は常に発生している状態です。
クラッチペダルを踏み込んだ時の感じがスカスカなのでミッション内部の予感がしますが、MINI R50型では考えられる原因が何点かあり、故障が重複している可能性がありますので、先にクラッチ回りと補機類を点検していきます。
シフトのロッドやレリーズシリンダーからのオイル漏れなどを点検しましたが特に問題はありませんでした。ミッション内部と判断しメンバー・キャリア・スターターなどを外して脱着していきます。
クラッチ機構を点検するとクラッチカバーを押すベアリングが砕けており、クラッチカバーを押せない状態でした。
これでは、クラッチが切れるわけがありません。
クラッチの異音もベアリングが干渉して発生していました。
お客様に状況を説明し破損している部品とクラッチディスクも残量が減っていましたので同時に交換となりました。
交換後はクラッチの切れも良く異音も無くなりフィーリングが最高になりました!
今回はご入庫ありがとうございました。
今回はレリーズベアリングが原因でしたが、MINI R50のクラッチ不良の原因は色々あります。
自己判断せず、まずはお問い合わせください。