BMW MINI クーパー(R50)エアコン点検修理
MINI整備ブログ記事をご覧いただきありがとうございます。
本日の整備はBMW社MINI R50のエアコン修理です。
エアコンON時に冷たい風が出ないということで入庫いただきました。
症状の確認をしてみると冷房最大で全く冷たい風が出ていなく、エアコンガスを圧縮するエアコンコンプレッサーも作動していません。
R50系では冷風が出ないという故障は多く、故障の原因は沢山あるため順を追って点検していきます。
まずはエアコンガスの圧力が正常でガスが規定量入っているかを確認したいので、エアコンゲージを接続して点検します。
高圧、低圧ともにガス圧がかなり低いです。ということはエアコンガスの漏れが疑われるため、ガス漏れがないかエアコン回路の各箇所を点検していくとエアコンコンプレッサーから送られてくる高圧高温のエアコンガスを冷やすためのエアコンコンデンサーからガス漏れを発見しました。ガス漏れしている箇所は汚れが付着するため黒くなっていることが多いのですが、この車両も漏れ箇所がはっきりと判断できるほど黒くなっていました。
すごい量のガスが漏れていたので今回の点検では使用しませんでしたが、漏れ具合が微量で判断が難しい場合などには蛍光剤を使用して漏れ箇所を特定します。
あとはエアコンサイクルが正常かの判断もしなくてはいけませんのでエアコンガスを補充して点検すると、コンプレッサーはちゃんと作動し冷風も出ているのでサイクルには問題がないことがわかりました。
今回はコンデンサーからのガス漏れが原因で冷風が出なくなっていたので、お客様に説明させていただきエアコンコンデンサーの交換を行いました。
コンデンサー交換にはフロントバンパー、バンパーキャリアなどを脱着する必要があります。
漏れているコンデンサーを取り外し、問題なく新品のコンデンサーの取り付けができました。
エアコン回路の真空引き、ガス充填後にエアコンの作動とガス漏れがないかを確認して問題がありませんでしたので作業完了となります。
今回はエアコンガスの漏れが原因でしたが、エアコン故障の原因は沢山あるため正しい知識や経験がないと原因特定が難しいです。
マリオットマーキーズではBMW、MINIの専用テスターも備えておりますので、エアコン故障に限らず何かお困りのことがありましたら、ぜひご相談下さい。